小牧市立図書館(本館)について


名古屋栄地区や近郊の近代建築がどんどん解体されて行きます。栄地区では村野藤吾設計1953年竣工の丸栄百貨店、日建設計1961年竣工の旧東海銀行本店ビル新館(現三菱東京UFJ銀行名古屋ビル)、どちらもリニア開業に併せての再開発だそうです。丸栄さんに関しては商業施設と言う事も有り、採算上の都合と言う理由を主要株主の興和さんが発表している事もあり、活用保存はきわめて難しいと思いますが、旧東海銀行本店ビル新館に関しては旧館と一緒に何とか残してほしいと思います。

近郊では何かと話題になっている「小牧市立図書館本館」も危機的状況に有る様です。この建物は象設計集団が設計し、1977年に竣工したものです。象設計集団と言う設計者は一般の方にあまり認知されていないかも知れませんが、沖縄の今帰仁村中央公民館で芸術選奨、Docomomo200選選定、同じく沖縄の名護市庁舎で建築学会賞を受賞、その他にも国内外で様々な建築や都市計画に係る賞を受賞している設計集団です。些か突飛とも思える意匠は地域性や風土、周辺環境や室内の採光までもを巧みに計算したうえで必要不可欠なものとして構成されています。興味のある方は一度「小牧市立図書館本館」を訪れて、空間構成や光や外景をマジックの様に利用する建物の素晴らしさを体験して見てください。

株式会社Reプロモーション

既成概念にとらわれた領域を設ける事無くコミュニケーションサポーターとして、バーチャル空間からリアル空間までを伝達すべきフィールド、「Customer Plase」として捉えています。目的にたどり着くPointは多角に点在します。あらゆる視点からより高度なCustomer experienceを構築実現させる会社です。